Leah Dou

欧米の音楽シーンを揺さぶる、才能に恵まれた少し風変わりな少女と過ごすひととき。

人気急上昇のフレッシュな才能…
強烈な印象を残し、私たちを魅了するスタイルリーダーたち。
その秘密を解き明かす。

流星のごとく現れた、北京生まれのシンガーソングライター、リア・ドウ。才能に溢れた彼女は、古いしきたりに囚われることのない国際的ポップスターの新世代の到来を感じさせる。昨年(*当時)ファーストアルバム『ストーン・カフェ』をリリースしたばかりで、すでに北米ツアーはソールドアウトし、UK、アジア、アメリカ、そしてソーシャルメディア上で熱狂的なファンを獲得している。著名な両親 - 母親は中国のポップディーバでありカルト映画女優、フェイ・ウォン。父親はソウルシンガー/作曲家のドウ・ウェイ - へ常に浴びせられるスポットライトの側で育ってきたにも関わらず - リアはフレッシュで少し風変わりな、そして中毒性のある曲で、音楽を通じて彼女自身のアイデンティティを作り上げた。彼女のメッセージはクリスタルのように透き通った、生きることへの前向きさ、性の常識を打ち破り彼女自身の美しさを具現化することによってさらに強くなるのである。彼女に夢中になってしまうその理由とは。

きっかけはアートスクール
「私の音楽への愛情は徐々に築き上げられていったの。常に音楽に囲まれた環境にいたから、最初は当然のことに思えていて、別に個人的なことには感じていなかったのよ、ミシガンのアートスクールを受けるまでは。シンガーソングライター専攻は3曲のオリジナルソングを作ることが条件で、それがはまったのね - 15歳で曲を書くなんて初めてのことだったわ。何これ、とっても楽しい! って気付いちゃったのよ」

彼女は香港ポップス界のニュージェネレーション
「叔母は私にとてもインスピレーションを与えてくれるの。彼女はプロのバックコーラスをやっていて、音楽的に最も大きな影響を私に与えてくれた人のひとり。小さい頃、彼女と祖母と北京に住んでいたのよ。一緒にライブに行ったり、彼女について行ってスタジオでのレコーディングを見学させてもらったり。12月に母のコンサートでバックコーラスができたことはとてもシュールだったわ。だって子供の頃彼女がステージに立っている姿を見ていたから。今回は叔母が私の横に立って - 彼女と一緒に母のために歌ったの!」

インクをこぼすことを恐れない
「顔のタトゥーは半年くらい前(*当時)のものね。上海である日、スタイリストとエクスペリメンタルなメイクについて話してたの。いつも私はプレーンでナチュラルなルックだったから。私が、オッケーじゃあここにラインを描いたらどうする? 一本のまっすぐなラインを唇から首にかけてすーっと、って。やってみてとても気に入ったわ。だから数ヶ月後にそれをずっと落ちないものにしたってわけ。面白かったのは、刺青職人のところへは行かず、パッと見つけた知らないタトゥーの男性に声をかけたの…彼完全にびびっちゃってずっと汗びっしょりで。丸1時間かけて、まっすぐなラインをしっかりと下書きしてから施術したの。2分毎に休憩を取っていたわ - 彼、本当に怯えていたのね。9つのタトゥーに特に意味はないの。手の平にはエイリアン、もう片方の手の平には音楽を意味する中国語、そして一番最初に入れたタトゥー、肩の曼荼羅。時々InstagramやWeiboで同じタトゥーを入れている人を見かけるけど、かなりクレイジーよね。だって自分がスタイルアイコンになるなんて思ってもみなかったんだから」

ボウイが教えてくれたこと
「私にとっての最もアイコン的な存在の人って、男女両方のクオリティのスタイルを兼ね備えている人なの - デビッド・ボウイみたいなね。両性具有の美しさに惹かれるわ。とても純粋だしノーマルなことよ - 女の子であろうと男の子であろうと - 異性の長所を持っていることって。とても居心地良く感じるしそれを表現したいと思うの。北京の学校に通っていた時も、そこに馴染むことにプレッシャーを感じたことはなかったけど、ある日、スカートの上にパンツを履くのが好きだってことに決めたの」

彼女は街の秘密の場所を知っている
「北京は私のルーツ。私のホームね。大都市で、行ってみたいところがたくさんあるの - 胡同の細く小さな路地や祖母が住むエリアに近い古い工場とか。誰かがこの工場を買い取って小さな広場があるコーヒーショップに変えたの。大きな白壁には夏になると映画が映し出されるのよ。そういったひっそり隠れた秘密の場所があるの - 例えば、ゴミ収集場だったところが『Temple』っていうレストランとホテルに変わったり。昔の古い中国の建築様式はそのままにね」

非常勤のバリスタは彼女の意思で
「家にいる時たまに、『27』っていうコーヒーショップで働いているの。おいしいコーヒーを入れられるかどうかは判断に任せるけど、とても不恰好なラテアートならお手のものよ! 多少なりとも有名人であると、人は現実の社会とは別物として祭り上げて扱う傾向にあるでしょ。実際は周りの人となんら変わりはないのにね。そんな時、少しだけ孤立を感じたりしていて、私は常にコーヒーショップで働きたいと思っていたから、継父に頼んで、彼の店で働かせてもらったの。コーヒーはそんなに飲まないけど、あの香りも好きだし、スタッフと一緒にごくごく普通のことについて話たりするのが大好きなの」

夢を操ること
「夢ってとっても興味深いわね。子供の頃よく悪夢を見ていて、自分に目を覚ますように知らせようとしていたの。そのうち自分で夢自体をコントロールするようになって。長い間、どんな夢を見るかさえも操ろうとしていたのよ。10回のうち8回は成功するのよ。特別見たいという夢があったら写真を見たり、脳を刺激するようなものを読んだりしてから眠りにつけばいいの。翌日にその続きを見ることだってできるのよ! 若ければより簡単にできるんだけど、今はとても難しくなってしまって長いこと試してないわね。自分の人生にまったく関係ない夢が一番美しいわ。夢のなかで知らない人に出会って、恋してしまったこともあったわね。夢から覚めた時にとても悲しくて、心を痛めてしまって、まったく忘れられなくなってしまったの。こういうのってとても危険ね - もっとコントロールできるようになったら、最後には現実世界より夢の方がコントロールできるんだって思ってしまうから」