かつてないほどに大胆に:
チャペル・ローン × アンドリュー・ダーリング

Pride特集の M·A·Czine では、チャペル・ローンと彼女のメイクアップアーティスト、アンドリュー・ダーリングに話を聞きました。
長年タッグを組んできた二人は、ガバナーズ・ボールで披露したオールグリーンのルックから、話題を呼んだ最新のVIVA GLAMキャンペーンまで、彼女を象徴する数々のアイコニックなルックを共に生み出してきました。
今回は、ビューティへの思い、共通するアーティストとしての情熱、そして今日も、そしてこれからも、彼らに道を切り拓いてくれたクィア・アイコンたちにどのように敬意を払い、その功績を称えているのかについて語ってもらいました。

 

2026年6月25日, Robert Quick

ミッドウエストのプリンセスから
M·A·C ガールへ

話題となったVIVA GLAMキャンペーンの公開直後、M·A·C のグローバル・ブランド・アンバサダーであるチャペル・ローンに、この特別な瞬間が彼女にとってどのような意味を持つのかを聞きました。
「自分の美学をM·A·Cと融合させて、リップスティックを作ることができて、そのうえクィアコミュニティを支援する団体のために資金を集められるなんて、本当にクールなことだと思います」とチャペル・ローンは M·A·Czine に語ります。「それは私にとって、何よりも大切なことなんです。」

自身が手がけた限定リップカラー コレクションを携え、彼女は、ル・ポールやキム・ペトラスをはじめ、VIVA GLAMの理念を体現してきた数々のアーティストやカルチャーアイコンに続く、新たな存在となりました。
彼女は、その歴史と受け継がれてきたレガシーの重みを十分に理解しています。VIVA GLAMファミリーの一員となったことについて語る中で、ゲイ作家ラリー・ミッチェルの言葉を引用し、「『一日だけドレスを着ることから学べることは、一生スーツを着続けることから学べることよりも多い』という言葉があります」と彼女は語ります。「リップスティックも、それと似ているように感じます。メイクをすると、自分自身について本当に多くのことを知ることができるんです。」

「メイクをすると、自分自身について本当に多くのことを知ることができるんです。」

— チャペル・ローン

ステージ上で見せる華やかで幻想的なペルソナのその先に、チャペル・ローンはメイクが持つ「人を変える力」を深く理解しています。だからこそ彼女は、過去のアイコンやビジュアル表現からインスピレーションを得続けています。現在特に惹かれているのは、「1920年代のシュルレアリスム風ルック。最近はジョセフィン・ベイカーやクラシック バーレスク、そして演劇に夢中なんです」と語り、それらを自身ならではの華やかなパフォーマンス性で昇華させています。

「たとえ世間に笑われることがあったとしても、メイクをして、自分らしくいること。それ自体がアクティビズムなんです」と彼女は言います。 「そして、その売上を寄付してコミュニティに還元することもまた、アクティビズムになるんです。」

アンドリュー・ダーリングが生きる
“ファンタジー”

「僕は昔からずっと、グラマーな世界に惹かれてきました。朝、母が身支度をする様子を眺めて、そのあと誰もいない部屋で、母のメイク用品や靴、ジュエリーをこっそり身につけていたんです」とアンドリュー・ダーリングは語ります。「そういうものへの憧れは、ずっと僕の中にあり続けていました。」

このメイクアップアーティストは、チャペル・ローンを象徴する数々の華やかでアイコニックなビューティルックを生み出すうえで、欠かせない存在となってきました。幼い頃から美しいものに強く惹かれていた彼にとって、メイクはそうした感性を表現するための、ごく自然な手段でした。
「いつかは自分の進む道を選ばなければなりませんが、僕にとってはメイクがいちばん自然な選択でした」と彼は語ります。
「メイクは、現実の世界に対して抱くとてもリアルな感情を、誇張され、華やかに彩られたキャラクターとして表現できる方法なんです。」

「僕はいつも自分だけの世界に生きていて、M·A·C のカウンターは空にふわりと浮かぶ小さな雲のような存在でした」と彼は振り返ります。
彼はメイクが持つ「人を変える力」と「魔法のような力」について何度も語ります。
「僕にとってメイクは、どんな形であっても“波動”を変える力を持っています。その力には限界がありません。そして、もしこの世界のすべてが波動でできているのだとしたら、メイクはまさに純粋な魔法なんです。だから僕は、ただ魔法で遊んでいるだけ。それが本当に楽しいんです。」

「僕は、ただ魔法で遊んでいるだけ。それが本当に楽しいんです。」

— アンドリュー・ダーリング

ダーリングは、業界を代表する数々のトップアーティストと仕事を重ね、誰もが憧れるようなキャリアを築いてきました。しかし、彼にとってそれはまだ始まりに過ぎません。そんな彼が、これからこの世界に飛び込もうとしている人たちへ贈るアドバイスは何でしょうか。

「プライドも、評判も、理屈も、親から言われたことも、いったん忘れてください。あなたが生み出そうとしているのは、この世界がまだ一度も見たことのない、新しいものなんです。それを手に入れたいという気持ちは、どれほど本気ですか?」

ルックに使用した製品

エディターからのメッセージ

かつて M·A·Czine は、私たちにとってクリエイティブな遊び場でした。そこは実験を重ね、大胆なアイデアの数々を形にしてきた場所です。

M·A·Cには、ミニマルからマキシマルまで、思いのままにルックを楽しみ、自分らしさを表現するためのすべてが揃っています。そして今、世界が変わり、自信に満ちた大胆なメイクアップが再び注目を集めるこのタイミングだからこそ、M·A·Czine を復活させるのにふさわしいと感じています。

ようこそ、M·A·Czine へ。新たなチャプターをともに迎え、これからのビューティの未来を一緒に創っていきましょう。もう一度、メイクアップを心から楽しむときです。

— NICOLA FORMICHETTI, M·A·C グローバル・クリエイティブ・ディレクター





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